絶歌
人を殺すと言う極限行為に及んだ人間が冷静に正気を保っていられる方がおかしい。僕とて例外ではない。一連の犯行に及んでいるあいだ、僕は常に怯え焦り混乱していた。心の中ではパニックを起こし泣き叫んでいた。憐れなほど必死だった
脇道へと逸れていく最初のきっかけは祖母の死。いまでも思うことがある。もし、もう何年か祖母が長生きしてたら、僕は事件を起こさずに済んだのだろうか?→小5に亡くなった
最愛の祖母の死をきっかけに死とは何かという問いに取り憑かれ、ナメクジやカエルを解剖し始める。やがて対象を猫に切り替えた時、性の時期と重なり性的興奮と結びつき猫から人間にエスカレートする
また、祖母が死んだ後なんども部屋に入り浸り想いに馳せた。そこで按摩機を発見して、性と死が罪悪感で結合した
祖母が死んだ年の冬に猫を初めて殺してその快楽感にとりつかれた
第二部からは保護観察期間・後の内容。法的縛りもなくなり建設会社に入って2年経つ。しかし、同室のヤンキー崩れがマリファナを吸ってたりして仲間に入らず関係が悪化する。少年院で溶接を学んだが、最初はプライドが邪魔してそう言う仕事は応募せず、しかし、やむ終えず溶接会社に転職
生活の基盤が安定した後、読書に熱中した。元々は読書は好きではなく少年院にはいってから面白さを理解した
溶接会社勤めている途中で罪の意識に囚われるようになり、3年3ヶ月で退職
少年A
1500円