勝者の化学

30年前、キャリアアドバイザーにスポーツの記事を書く仕事がしたいと言ったら、スポーツはコンピュータゲームに乗っ取られると考えられていたので否定された→スポーツは時代を超えても文化が違っても人を夢中にさせる力がある

テニス選手が持っているものは卓越した反応能力ではなく、卓越した予測能力だった→これらは長年の練習によって脳に刻み込まれたものだった

☆今日の世界でスポーツの優れた腕前に関して差を生み出しているのは、遺伝子の違いではなく、練習の質の違いだ

☆当事者意識が人もチームも強くする→責任を与えれば、人はたいてい成長する

☆責任を与えることは、いずれ力を与えることになる→意思決定をやらせるということが最重要なやり方

☆自分自身がつくったルールを破って叱責されるのと、上から指示されたルールを破って叱責されるのとでは、天と地ほどの差がある

選手たちは、愚か者のように扱われるから、愚かな振る舞いをする

☆ボランティアの人はその活動を愛していたり、応援したいという気持ちがある→愛はお金によって汚れる。友情もそうだ。愛や友情は、お金が絡んでいないからこそ、貴いのだ

☆恐怖とは天敵やその他の生存を脅かす危機を避けるために進化した→ 敵に見つからないように、私たちは動きを止める→しかし、試合に出る、面接を受けるなどの場面では、生命は脅かされず、エゴと周りからの評価に怯えることになる→進化の過程で身につけた反応も、ここではきわめて不適切→動きを止めるほか、次の反応は逃走する。最後は戦う

失敗や恐怖を再定義して、リスクを恐れず楽しめるようになることが重要

☆意識的な思考は一秒間に40ビット情報を処理できるが、潜在意識は1100万ビット処理する→トップアスリートなどは、最高のパフォーマンスを発揮している時、意識的な心は落ち着いていることが多い。その代わり何年も練習により作られてきた潜在意識の能力がフルに発揮されている

成功と失敗を分けるのはテクニックではなく、心のパラドックスをどう乗り越えるのか→心の中に矛盾した感情や欲求が同時に存在するとき、その葛藤をどう対処するのか

選手生命の長い選手はどうやって何年、何十年もモチベーションを保っているのか?→プレーすること自体が報酬。好きだから続けられるだけ

一級選手は思考の速度も最高級→チェスのプロは盤面を一回見ただけで、アマチュアの人が20回見るよりも多くの情報を得ていた

☆自己信頼がパフォーマンスを強化する→逆にリスク回避しようとする心が勝利を遠ざける→守りの姿勢が強すぎると目指している結果から遠ざかる

※ここまで最初の3割ほどの内容

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