弱者戦略

 士族の商法→慣れない商売では成功しない→人に頭を下げたことがない商売に向かない士族が、他の商売をしてもうまくいかないと言う古い格言→人間の本質は何百年経っても急には変わらない

例、中堅の食品会社に勤務。しかし、売上はここ数年停滞中。企画部に就任。新規事業として携帯ゲームを提案→会社には得意分野があり、その分野で新規事業を始めた方が良いと否定される→可能性を最初から放棄したことになると反論→不得意や未経験の分野を誰しもやりたいとは思わない。個人も会社も同じ。会社でも人を集めるのにお金がかかり、成功したとしても売り上げになるまでに数年かかる。だったらもっと早く楽に稼げる得意分野で新規事業をした方が成果につながりやすい

経営資源→ヒト、モノ、情報、金、そしてチャンネル(販売網と仕入れルート)

新規事業や新製品を作るときは、事業領域でやるのが定石

複数の事業を持つ会社は、勝てない分野を捨ててどの分野に経営資源を分散するかを考える

事業領域は5年に一度見返すと良い→会社は五年も成長を続けると事業領域が手狭になる

事業の手段で事業領域を定義すると、新規事業の芽が出るチャンスを潰してしまう→事業の機能で定義する→機能とは目的のこと→例、エレベーターのメンテナンス会社の場合、ビルのメンテナンスとなる→エレベーターのメンテナンスができると言う手段だけで考えると、他者のメンテナンスを奪い続けるだけのサービスを作り続けることとなる

差別化が必要な理由→後発で初めても、先行している会社がコスト面やシェア率で圧倒的に優位→他社のシェアを一気に奪える差別化(理由)が必要

もしくは、他社がやっていない潜在的な新製品を作れれば市場で優位に立てる

日本のテレビメーカーが赤字の理由→どのメーカーも、より高性能をと同じ方向を向いて同質化競争に陥ってしまった→他者と同じものを作ってしまうと結局価格でしか勝負ができなくなる

差別化を明確に打ち出すには、会社の競争力となる強みを活かすこと

ビジネスモデルとは、儲けを出す具体的な仕組みのこと→一番重要なことは、どこでどう利益を上げるのか?まずここから考えなくてはならない

経営戦略は、戦争で勝つための兵法と軍事から発展してきた→戦争では領土を奪い合い、経営は市場(売上)を奪い合う

ビジネスで勝つためには自社と競合他社をとにかくよく知らなければならない→お客はその次

経営戦略を考える上で、客、自社、他社、市場と一つに焦点を考えてはいけない。会社を取り巻く状況を、俯瞰してみることが大切

会社を取り巻く政治や経済、社会や技術の動向について、日頃から勉強しておかなければならない

強みを活かし、弱みを克服すること。機会を活かし、脅威を克服すること。新製品も新規事業も、この2つを抑えとかなければならない

分析をするにしても、制作する本人が情報不足だとどうしようもない

トップオブマインド→最初に消費者が思い浮かべるメーカーや製品のこと→例、掃除機ならダイソン。少し値が張っても買いたくなる商品

今はモノが売れない時代→そのため、トップオブマインドを狙いに行かなくてはならない

トップオブマインドは複数あってもいい。一定数の人たちから、1番の存在であると認められていることが大切→バッグはヴィトン、シャネル、グッチなど複数ある。客がブランド力を感じている

☆常識を打ち破って、客の意表を突くことが大事→例、ダイソンの羽根のない扇風機。エルメスの100万円するバーキン

重要度の低いものは思い切って捨てること。その分、徹底したこだわりを商品のコンセプトとして前面にアピールして他者との差別化を図る→やること、やめることを選択して、やることに集中する

商品コンセプトは分かりやすくないとお客は理解してくれない

No.2がダメな理由→1番と2番では認知度の差が大きい→例、日本で1番高い山は富士山。2番目は北岳

ニッチを狙う際は、今は競争が激しくないけど、将来大きな市場になる可能性が高いという分野を選ぶこと

ランチェスター戦略→強者は物量作戦の正攻法を、弱者はゲリラ戦→局地戦、一点集中、一騎討ち、接近戦、陽動作戦

☆どんな市場、どんな製品やサービスの分野ぼれば、ナンバーワンになれるのかを考えるのが大事

コンビニでおにぎりの低価格競争があったが、セブンは200円のおにぎりをヒットさせた。一個でも2個分の満足が得られれば客は買う

コンセプトは簡単な言葉で表現できないといけない。なおかつ、差別化できていることが分からなければならない

ランチェスター戦略では、最初は商品を絞り集中する。特にアメリカや日本では通用する。しかし、中国などのマーケットは売り場が広いため、最初からラインナップが多い方が客が喜ぶ。戦略を守だけでなく、マーケットの把握が重要

すしざんまいの初競プロモーション戦略→宣伝費、ブランドイメージ、漁場からの信頼、個人単位での話し合い宣伝

弱い会社が勝つための戦略の基本は、「差別化による集中戦略」

「新しい顧客」を獲得するために、他社にはない魅力をどう構築し、競争優位を確立するかという「戦略の視点」が最も大事

※商品企画時や新規事業立ち上げに良い。特に食品業界

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